2017年7月4日

年金が増えない時代へ

★4月より給付額を引き下げ
4月から年金の給付額が0.1%引き下げられました。私たちが受け取る年金は今後どうなるので
しょうか。

 

★受け取るパイの減少続く
基本的に年金は、現役世代=働いている人が生み出した富(パイ)の一部を働けなくなった高齢
者に渡す仕組みです。
問題は人口構成です。2016年には現役世代2人で1人の高齢者を支えていましたが、2030年には
1.7人で1人を支えることになります。
その後、2055年には1.2人で1人を支えていかなければならなくなります。
年金給付水準は下げざるをえず、その方向で制度も変わって来ているということです

 

★年金の給付額は『マクロ経済スライド』という仕組みで変わります。
簡単に言うと物価と賃金の増減で次の年からの年金額が変わる仕組みになっていますが、景気が
良くなっても、良くなった分をそのまま年金額に反映させません。
現役世代の負担に歯止めをかけるため保険料の上限を定めています。限られた財源の中で年金を
支給しなければいけないため、同じようには上げられないということになります。
(例えば)
物価や賃金が2%上がったとします。昔なら、年金額も2%上がっていました。
ところがマクロ経済スライドにより、『調整分』が差し引かれてしまいます。調整分は労働人口
の増減などをもとに毎年計算されます。
だいたい1%前後。つまり物価や賃金が2%上がっても、調整分の1%を差し引かれ、年金の増
加は1%にとどまることになります。

 

★さらに厳しい仕組みに
昨年末に『年金カット法案』が成立しました。景気が悪いときの仕組みを変えようとしています。
(例えば)
物価も賃金も0.5%しか上がらないようなときには、調整分の1%を差し引くとマイナス0.5%に
なってしまいますが、今の仕組みでは、あまりにもかわいそうだ、ということでちょうど0%に
据え置くことになっています。

昨年成立した法律では、引ききれなかった0.5%分を持ち越します。その後、物価や賃金が2%
上がったとしても、その年の調整分1%とキャリーオーバー分の0.5%を差し引き、年金額は
0.5%しか増えないことになります。

年金額は『下がることはあっても上がらないものだ』と考えたほうがよさそうです。


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